【 松島 】<島々や千々に砕けて夏の海> 絶景から生まれた『誤解』

12/16 14:30

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月光に照らされた松島湾。「ほそ道」からうかがえるように、松島の月は芭蕉の憧れだった

 仙台を出た松尾芭蕉と河合曽良は一路塩釜、松島へ。道中、多賀城の「壺碑(つぼのいしぶみ)」をはじめ歌枕や塩釜神社を巡り、船で松島に渡った。「おくのほそ道」(以下「ほそ道」)冒頭で「松島の月先心にかゝりて」と記していた念願の地だ。曽良の「日記」によると、到着は1689(元禄2)年5月9日(陽暦6月25日)の昼ごろ。快晴だった。  心ひかれる場所  260余りの島々からなる松島。日本三景の一つに数えられ...

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