平泉で「おくのほそ道」(以下「ほそ道」)のテーマの一つ「源義経の足跡をたどる旅」にひと区切り付けた松尾芭蕉は、ここから南下、出羽の国(秋田、山形両県)へ向かった。 東北地方は、陸奥と出羽からなる。ともに「同じ東北」と思っていたが、そう単純ではないらしい。読者からの手紙に「奥羽山脈を越えると、空気も違ってくるように思われます」とあった。意味深である。 山越えの厳しさ その変化を、芭蕉と河合曽良...
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