【尿前の関~山刀伐峠】<蚤虱馬の尿する枕もと> 人間の営みそのままに

12/30 15:00

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 平泉で「おくのほそ道」(以下「ほそ道」)のテーマの一つ「源義経の足跡をたどる旅」にひと区切り付けた松尾芭蕉は、ここから南下、出羽の国(秋田、山形両県)へ向かった。  東北地方は、陸奥と出羽からなる。ともに「同じ東北」と思っていたが、そう単純ではないらしい。読者からの手紙に「奥羽山脈を越えると、空気も違ってくるように思われます」とあった。意味深である。  山越えの厳しさ  その変化を、芭蕉と河合曽良...

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