松尾芭蕉と河合曽良が、最上川を下るため船に乗り込んだ本合海(もとあいかい)(山形県新庄市。地名は以下山形県)周辺を地図で見ると、この川の「形」に、あきれる。いきなり3回90度曲がったかと思うと、船着き場跡あたりでは鋭角V字ターンする。「Z字」形なのである。 流れようとする川と、流すまいとする山が、何十万年もの間、壮絶にせめぎ合ってきた結果か。まるで神々の戦い。そう思い、記者は芭蕉らの後を追い、...
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