秋風が吹き始めた9月下旬、飯舘村の農業長正増夫さん(73)は肩の高さほどに伸びたエゴマの育ち具合を確かめていた。村外での避難生活を経て村に帰還し、「やっぱり村の暮らしが一番。村の農業の再生に向けてもう一度頑張りたい」と思いを新たにする。 長正さんは村職員として働く傍ら、ソバを栽培する兼業農家だった。退職後も農業に従事していたが、原発事故で避難を余儀なくされた。「避難により地域のコミュニティーが...
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