【伊達・相葭】「おたくは避難するんですか」。「え、何でですか?」。日差しが夏を感じさせるように強くなってきた2011(平成23)年6月中旬ごろ。伊達市月舘町相葭(あいよし)地区の農家高橋明良(67)は、自宅を訪ねてきた県外の記者から質問を投げ掛けられ、その意味を図りかねていた。記者とのやりとりの中で高橋は初めて、東京電力福島第1原発事故による避難の選択が自らにも迫っていることを知った。寝耳に水の...
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