「学校は地区の文化の中心。それを取られちまった気持ちだったな」。伊達市や南相馬市で特定避難勧奨地点が指定された後、勧奨地点に近接する周辺自治体に余波が生じた。福島市大波地区では唯一の小学校が廃校に。廃校の校庭で開かれる夏祭りに携わる阿部光明(66)は「ずいぶんと振り回された。あの時の戸惑いが今ではうそのようだけど」と苦笑いした。 県が原発事故後に、大波地区の放射線量を車載放射線量測定器で調べた...
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