「加須(かぞ)に根付いて生きていく」。双葉町の大井川繁光さん(82)は古里から約200キロ離れた避難先の埼玉県加須市で暮らすことを選んだ。町民に長く愛されてきた理容店「双葉理容」の新店舗を加須で再開させてから間もなく6年。店に掲げた「双葉理容」の看板の大文字に望郷の念を込め、繁光さんは今日も笑顔で店に立つ。 大井川さんは亡くなった母ナツヨさんが始めた理容店の2代目。妻照子さん(81)と長男健児...
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