【検証・放射線】安全と危険の間 防護の管理目標に幅、社会と溝も

11/30 11:05

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 「放射線防護は状況に応じた管理目標を幅を持って示し、安全と危険の間に線を引かない考え方を取る。明確な安全基準を求める社会との溝が埋まらなかった」。国際放射線防護委員会(ICRP)委員の甲斐倫明(65)=大分県立看護科学大教授=は、東京電力福島第1原発事故後の放射線を巡る議論を振り返った。  2007年勧告、採用  ICRPは、放射線による被ばくを管理、制御することで人の健康を守るための基準をつくり...

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