「いつ、どういう人が犠牲になったのか。孫の代に伝えるためにも碑は必要なんだ」。大津波で119人が犠牲となった新地町。遺族代表として町に慰霊碑建立を要望した漁師小野重美さん(73)は、碑に刻まれた亡き父利雄さん、母キクイさんの名を見ながらつぶやく。 小野さんは東日本大震災直後、津波に備えて漁船を沖合に避難させる「船出し」に向かった。想定外の津波が迫るのを眼前にし、さらに船を沖に進め危機を乗り越え...
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