脳卒中について。その42 【第5のリスク】 アルコールと体の関係

12/23 13:09

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 公立藤田総合病院・佐藤昌宏 福島県立医科大学医学部大学院卒業、医学博士号を取得。同大学附属病院から総合南東北病院、福島赤十字病院、原町市立病院等にて勤務し1996(平成8)年4月から公立藤田総合病院脳神経外科。2008年4月より同病院副院長。専門は脳血管障害の診断と外科治療。日本脳神経外科学会専門医・指導医、福島県立医科大学医学部臨床教授

 アルコールを飲みすぎないことは脳卒中の予防になることは以前にお話ししました。今回は、アルコールと脳以外の体との関係についてお話しします。  1.アルコールと発がんリスク  アルコールは体に入ると、ある酵素の作用でアセトアルデヒドに変わり、その後、別の酵素の作用で酢酸に変わります。これらの酵素の働き(活性)には遺伝で決まった強弱があります。アルコールを分解する酵素の働きが特に弱い人は日本人の約7%に...

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