２０２４年の県内は、首長選が須賀川市など１０市町村、議員選がいわき市など１６市町村で予定されている。各選挙では震災と原発事故からの復興に加え、急激な人口減少対策や地域活性化への取り組みなどが争点となりそうだ。市町村長選といわき市議選の動向を展望した。
４選目指す松本氏、町議会で出馬表明
【楢葉町】任期満了に伴い４月９日告示、同１４日投開票で行われる。現職の松本幸英氏（６３）＝３期＝は昨年１２月議会で「震災と原発事故で傷ついた故郷・楢葉を取り戻すとの信念は揺らがない。決して逃げず、住民と共に必ずや真の復興を成し遂げる」と述べ、４選を目指して立候補を表明した。ほかに立候補への目立った動きはない。２０２０年の前回は無投票だった。
遠藤氏６選目指し議会で立候補表明
【川内村】任期満了は４月２４日。現職の遠藤雄幸氏（６８）＝５期＝は昨年１２月議会で「課題を丁寧に解決し、魅力的で可能性のある村にしたい。村の魅力を磨き上げ『新生かわうち』を創造したい」と述べ、６選を目指して立候補を表明した。原発事故で国の避難指示が出た市町村で、震災当時から首長を務めるのは遠藤氏のみ。現時点でほかに出馬を模索する目立った動きはない。
篠木氏３選出馬は「まだ明かせない」
【葛尾村】任期満了は１１月１１日。現職の篠木弘氏（７２）＝２期＝は立候補への態度を明らかにしていない。篠木氏は福島民友新聞社の取材に「まだ出処進退を明らかにできる段階ではない」と話した。２０２０年の前回は篠木氏と新人による一騎打ちだった。現時点でほかに目立った動きはない。
現職・杉岡氏含め立候補の動きなし
【飯舘村】任期満了は１０月２６日。現職の杉岡誠氏（４７）＝１期＝は現段階で立候補への明確な態度を示しておらず、ほかに立候補に向けた動きは表面化していない。２０２０年の前回は、６期にわたり村長を務めた菅野典雄氏の引退を受け、杉岡氏が無投票で初当選した。
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