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ウラン鉱床、過去日本にも

07/13 10:12

 原子炉で発電するために使用される核燃料は、ウランやプルトニウムからできています。これまで紹介してきた高レベル放射性廃棄物は、使用済み燃料を処理する際に生じるものでした。使用済み燃料から、再利用可能なウランやプルトニウムを取り除き、残った放射能レベルの高い廃液を、高温のガラスと混ぜて固体化したもののことを呼びます。

 この燃料に使われるウランは、地球上の地殻や海水中に広く存在しています。主なウラン資源国として、オーストラリア、カザフスタン、カナダ、南アフリカ、アメリカなどが知られています。

 その一方、日本でもいくつかの鉱床が知られています。鳥取県と岡山県の県境にある人形峠鉱床や、岐阜県土岐市周辺の東濃鉱床が有名です。しかし、現在は採掘されていません。そのため、現在日本国内の原子力発電所で用いられるウランは、その全量が日本国外から輸入されています。

 2011年の原発事故の後、内部被ばく検査が各地で行われました。県内では南相馬市で最初の内部被ばく検査が開始されましたが、その際に用いられた最初のホールボディーカウンターは、この人形峠からやってきたバス車載型のものでした。

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