陸上自衛隊郡山駐屯地は16日、部下の装備品を盗んだとして、同駐屯地所属の東北方面特科連隊の20代幹部を停職16日の懲戒処分にしたと発表した。処分は同日付。
同駐屯地によると、幹部自衛官は昨年10月15日、訓練中に部下の銃剣に取り付ける鉄線鋏(てっせんきょう)カバーを盗んだ。幹部自衛官は聞き取りに対し「装備品を紛失したことを他の隊員にばれたくないと思い、盗んだ」と話しているという。
別の隊員が幹部自衛官がなくした鉄線鋏カバーを発見したことで発覚した。同駐屯地は個人特定の恐れがあるとして、性別や名前を公表していない。
東北方面特科連隊の河内祐介連隊長は「隊員がこのような事案を起こしたことを重く受け止め、おわび申し上げます。隊員の再指導、再教育を徹底し、事案の絶無を図る」とコメントした。