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いわき湯本が堂々8強 岩並、スライダーさえた

07/22 08:45

【福島商―いわき湯本】7回を2安打無失点に抑えたいわき湯本のエース岩並=あづま球場

 ◇第106回全国高校野球選手権福島大会・第7日(21日・あづま球場ほか4試合)

 いわき湯本 7―0 福島商

 いわき湯本がシード校の福島商を圧倒し、ベスト8に堂々と名乗りを上げた。実力校撃破の立役者となったのは、7回を2安打無失点に抑えたエース岩並裕晃(3年)だ。「緊張は特になかった」と貫禄たっぷりに自身の投球を振り返った。

 「スライダーがさえていた」と6回途中まで無安打に抑える完璧な投球。6回1死から初安打を許したが、「気持ちはすぐに切り替えられた」との言葉通り、後続の打者を冷静に打ち取り、スコアボードにゼロを並べた。7回に最後の打者を二飛に仕留めると小さくほえて、捕手嶋根夢来(ゆら)(3年)とグータッチを交わした。

 入学当初に40キロ台だった体重は、週5日のウエートトレーニングや食事によって今では10キロ以上増え、直球の球威が増した。変化球の球種は五つに増やし、練習試合で積極的に投じるなどして武器としてきた。

 次戦で戦う聖光学院は、春季県大会初戦で5回まで無失点に抑えながら敗れた相手だ。実力不足を実感し、「打倒聖光」を意識して練習に取り組んできた右腕は、「最後まで投げ抜いて勝ちたい」と静かに闘志を燃やした。(高田泰地)

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