• X
  • facebook
  • line

福島市、253万円預かり先不明 「歳入歳出外現金」返還不能

07/25 08:10

 福島市は24日、市の予算に含まれず預かり金として保有する「歳入歳出外現金(約26億9000万円、2月末時点)」のうち、253万9916円の預かり先が不明だと発表した。関係書類が見つからず返還不能で、市は一般会計歳入に組み入れる形で事務処理した。

 市によると、歳入歳出外現金には受注業者から担保として預かる契約保証金や、市営住宅の敷金などが含まれる。保証金を預かった際の記載漏れなどが要因としている。10年間の保存が規定されている関係書類を調査したが該当する書類がなく、10年より前の預かり金の可能性が高いという。市担当者は「今後、自分のものだと申し出があっても、関係書類がなく(返還の)対応は難しい」とする。

 同市では、2月に工事の契約保証金を返還していない事務処理のミスが発生し、3月下旬から庁内全体の歳入歳出外現金を調べていた。24日の定例記者会見で説明した木幡浩市長は「本来は返還などが必要。お返しできない事態となり、おわび申し上げる」と陳謝した。


この記事をSNSで伝える:

  • X
  • facebook
  • line