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「さんかく」の近くに「シカク」 福島に憩いの場、整備始まる

09/15 09:45

廃材の枕木などで緑化整備されたシカク広場を走る子どもたち=福島市・旧市民ギャラリー跡地

 福島県福島市の旧市民ギャラリー跡地を活用し、新たな憩いの場とする「シカク広場」の整備が始まった。県建築士事務所協会県北支部青年部が学生らと協力して取り組む。空洞化が懸念される中心市街地に緑豊かな空間をつくることで人々が立ち寄れるようにし、にぎわい創出につなげたい考えだ。

 シカク広場は、建物に囲まれ「死角」になっていることや土地の形に合わせて名付けられた。近隣にある「さんかく広場」と同じように図形の名前を付けることで取り組みの輪が広がるよう願いを込めた。

 14日は第1弾として広場に植栽や散策路が整備された。市街地に人が集まる場所づくりを目指す有志団体「FuTU」や福島学院大の学生、市内の工務店などの関係者も協力して緑化が完了した。

 整備に当たっては、廃材の枕木などを使用。同青年部会長の高橋章さん(43)は「持続可能な開発目標(SDGs)の意識醸成にもつなげたい」と狙いを語った。

 同青年部が市の「ふくしま公民連携窓口(通称・公民こねくと)」を活用した連携事業で、参加した内田建築設計事務所の鈴木悠司さん(37)は「昼間は高校生にも使ってもらいたいので、若い人の力を借りたい」と若年層との連携に意欲を示した。

 10月18日から同市のJR福島駅東口の吾妻通りで行われる「ほこみち社会実験」に合わせ、ベンチなどの街路設備が設置される予定。

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