藤沼湖の記憶…語り継ぐ 「作家たちの3・11」須賀川で作品展

09/25 10:15

作品展を開いている(左から)松田さん、伊藤さん、斎藤さん、長谷川さん、安部さん

 東日本大震災によって決壊した藤沼湖の記憶を語り継ごうと、福島県ゆかりの作家による作品展「作家たちの3・11」が須賀川市長沼地区の三世代交流館で開かれている。会場には、絵画や織物、陶芸品など、個性あふれる芸術作品が並ぶ。28日まで。

 藤沼湖自然公園を管理する「おもふるハート」の主催で、2021年3月以来の開催。前回、作品を寄せた喜多方市出身の銅版画家安部直人さんと須賀川市の陶芸家伊藤文夫さんに共感し、30年来親交のある須賀川市在住の日本画家斎藤隆さん、染織作家松田肖子(しょうこ)さん、会津若松市出身の版画家長谷川雄一さんの3人が加わった。

 会場では、同地区の復興のシンボル「奇跡のあじさい」をモチーフにした安部さんの版画をはじめとした、5人の作家が手がけた作品を展示、販売している。売り上げの一部は同公園の維持費や震災の記憶をつなぐ活動などに充てる。

 安部さんらは「5人そろっての展覧会は初めて。多くの人に見に来てほしい」と来場を呼びかけている。入場無料。時間は午前10時~午後5時。問い合わせは同公園管理センター(電話0248・67・3355)へ。

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