やなせたかしさんの作品に「チリンのすず」という絵本がある。ある夜、オオカミが山を下りて牧場を襲い、子羊のチリンをかばったお母さん羊が殺されてしまう ▼敵討ちを誓ったチリンは、あなたのように強くなりたい―とオオカミに弟子入りする。激しい訓練の末、もはや羊には見えない、けだものとなったチリン。ある夜、意を決し襲いかかる―。何年も耐えて、このときを待っていたはずなのに、心が晴れることはなかった ▼中東の軍...
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