アルファ電子・樽川社長がグランプリ、日本大会へ 東北・優れた起業家

10/15 07:55

(左から)グランプリを受賞した樽川社長、アントレプレナー賞の浅野真美副社長、浅野雅己社長

 優れた起業家を表彰する「EYアントレプレナー・オブ・ザ・イヤー2024ジャパン」東北地区大会は11日、仙台市で開かれ、医療・電子機器製造業のアルファ電子(福島県天栄村)の樽川千香子社長がグランプリに輝いた。樽川氏は日本大会への出場を決めた。

 アルファ電子は、主力の電子機器の製造・組み立てなどを手がけるほか、2019年には食品事業に参入。県産米を使って自社開発したグルテンフリーの米粉麺「う米(まい)めん」などを製造販売し、他社の米粉製品を開発・生産するOEM(相手先ブランド製造)や学校給食事業も展開する。

 樽川氏は、東日本大震災の風評払拭に向け、新事業として自社商品の開発に乗り出した経緯を紹介。「米粉を使うことで福島の食や農業に貢献したいと考えた」と説明し「支えてくれた社員や地域の応援があって評価をいただいた。今後もものづくりで日本を支える製造業を目指したい」と受賞を喜んだ。

 樽川氏のほか、双葉町に事業所を置く浅野撚糸(ねんし)(岐阜県安八町)の浅野雅己社長、浅野真美副社長もファイナリストとしてアントレプレナー賞を受賞した。

 審査会では、東洋システム(いわき市)の庄司秀樹社長らが審査委員を務めた。日本大会は12月10日、東京都で開かれる。

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