全国の醤油(しょうゆ)製造者や自治体関係者が集い、しょうゆの魅力や文化を国内外に発信する「第11回全国醤油サミット」が2026年、福島県喜多方市で開催される。本県での開催は初めて。香川県土庄町で今月開かれた全国醤油産地市町村協議会の総会で決まった。
同サミットは2007年からしょうゆの製造が盛んな全国の自治体で開催されている。喜多方市によると、21年の開催地の宮城県塩釜市から誘致を受け、醸造業が盛んな喜多方市での開催が決まった。市は今後、市内のしょうゆ製造者や商工、観光団体などでつくる実行委員会を設立し、開催日程や内容を検討する。
香川県土庄町で2、3の両日に開催された第10回全国醤油サミットでは、全国各地のしょうゆの展示や、しょうゆなどの調味料を研究する大学教授の基調講演、しょうゆの伝統的な製法に欠かせない木おけの製作実演などが行われた。
次回開催地を代表し、遠藤忠一喜多方市長が「文化庁の100年フードにいずれもしょうゆが使われている喜多方ラーメン、山都そば、塩川鳥モツが選ばれるなど、喜多方はしょうゆ文化が根付いたまち。ぜひ足を運んでほしい」とあいさつした。