電子機器製造・組み立てのアルファ電子(天栄村)が手がけている福島県産米粉を使った麺「う米(まい)めん」は今月から、ドイツへ輸出が始まった。今春から中東に輸出しており、ドイツは2カ国目。同社によると、商社を通じて12月にも、日本食を取り扱う現地のスーパーなどに並ぶ予定という。
う米めんは小麦粉を使わない「グルテンフリー」の麺で、原材料はコメとでんぷんのみ。防腐剤や増粘剤も一切使っておらず、もちもちとした食感と、かむとコメのうまみが口に広がるのが特長だ。同社はユダヤ教の戒律に基づく食規定「コーシャ」の認証を取得しており、グルテンフリーであることや安全性が評価されたことで、海外輸出につながった。
樽川千香子社長は「ヨーロッパはグルテンフリーへの関心が高い。東南アジアのフォーとはまた違う、日本のコメならではの食感と風味を味わってほしい」と話した。