いわき信用組合(福島県いわき市)の旧経営陣による不正融資や職員の横領隠蔽(いんぺい)が明らかになった後、同信組の店舗が初めての平日営業時間を迎えた18日、店舗を訪れた利用者からは信組の対応を批判する声が上がった。
この日店舗を訪れた70代の個人経営者の女性は「信用組合は商売をしている者からすれば一番身近な存在。(不正があったという)発表には『あれっ』と思った」と驚きを隠さない。
長年信組と取引があるという女性は、特に職員による横領が隠蔽されていたことに注目。「こういうことは隠蔽せずちゃんと発表してほしい」と批判し、信頼回復につながる取り組みを求めた。
実効性ある防止策に 一方、県内の金融機関を監督する立場の福島財務事務所は同日、いわき信用組合の不正について「大変遺憾」とした上で、「第三者委員会の調査を通じて信組が徹底した原因究明を行い、実効性のある再発防止策を講じることが重要。調査結果を踏まえ必要な対応をしていきたい」とした。