郡山・ミドリヤ「みのり納豆 ほのか」初の日本一 全国納豆鑑評会

11/23 08:00

「受賞した納豆の味をしっかり守っていきたい」と話す村上さん

 納豆の糸の引き具合や風味の良さで日本一を決める全国納豆鑑評会が22日、大阪市で開かれ、郡山市のミドリヤの「みのり納豆 ほのか」が初の最優秀賞(農林水産大臣賞)に選ばれた。

 全国納豆協同組合連合会の主催。24都道府県のメーカー70社が計187点を出品した。納豆の発酵が進まないように冷房が効いたホテル内の会場で実施。商品名が分からない状態で紙皿に粒が並べられた。豆そのものの味わいを比べるため、調味料を加えず、審査員16人が真剣な表情で口に運んだ。

 「受賞自信に、ますます精進」

 ミドリヤは創業71年。鑑評会ではこれまで優秀賞、優良賞、特別賞を受賞していた。代表取締役の村上利勝さん(62)によると、「ほのか」は北海道産のすずまる大豆を使用し、えぐみがなく、見た目もきれいで、特有のにおいも少ないのが特徴。出品した納豆は、特別な物ではなく、毎日製造している中からランダムに選んだという。同社は学校給食向けに「ほのか」と同じ豆を使った納豆も製造している。「納豆が苦手な子どもが『食べられるようになった』という声を聞くとうれしい」と村上さん。「日本一は自信につながる。ますます精進し、安定した味の納豆を皆さんに提供し続けていきたい」と抱負を語った。

 「ほのか」は郡山市内の農産物直売所やうすい百貨店、ヨークベニマルの一部店舗で販売している。

 鑑評会は1996年に始まり、今回で28回目。次回は郡山市で開催する予定。

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