中山義秀文学賞に荒山徹さん「風と雅の帝」 白河で選考会

10/15 08:15

荒山徹さんの「風と雅の帝」(PHP研究所)

 福島県白河市大信出身の芥川賞作家中山義秀を顕彰し、優れた歴史・時代小説をたたえる第30回中山義秀文学賞の公開選考会が13日、同市の新白信ビルで開かれ、受賞作に荒山徹さんの「風と雅の帝」(PHP研究所)を選んだ。

 「風と雅の帝」は、鎌倉時代後期を舞台に「天皇の在り方」について問うた歴史長編小説。荒山さんは1961年、富山県生まれ。99年に「高麗秘帖」で作家デビューした。

 公開選考会は、作家の伊東潤さん、上田秀人さん、澤田瞳子さんらが選考委員を務めた。荒山さんのほか、竹内涼さんの「厳島」(新潮社)、永井紗耶子さんの「きらん風月」(講談社)が最終候補作品に残っていた。

 同文学賞は中山義秀顕彰会の主催、中山義秀記念文学館などの共催、福島民友新聞社などの後援。

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