いわきの元妻殺人未遂、懲役6年 地裁郡山支部

10/19 08:15

 いわき市で昨年10月、元妻を刃物で刺して殺害しようとしたとして、殺人未遂などの罪に問われた同市、無職の被告(31)の裁判員裁判判決公判は18日、地裁郡山支部で開かれ、下山洋司裁判長は懲役6年(求刑懲役7年)を言い渡した。

 殺意と責任能力が争点となり、下山裁判長は判決理由で、被告が何度も刺し、周囲の状況や自分の行動を「危険性の高い行為と分かっていた」として殺意を認定。行為の前後で冷静な行動を取ることができていたことなどから、「薬物などの影響で思いとどまることが著しく困難な状態にはなかった」と完全責任能力も認めた。

 その上で被告の行為は「非常に危険」とし、「執行猶予を付すことが相当な事案とはいえない」と弁護側の主張を退けた。

 判決によると、被告は昨年10月22日午後8時10分ごろ、いわき市の住宅敷地内で元妻の背中を小出刃包丁で3回突き刺すなどして殺害しようとした。

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