二本松市の大山忠作美術館で開催中の開館15周年記念特別企画展「大山忠作襖(ふすま)絵展」の来場者が26日、1万人を達成した。
1万人目となったのは、小野町の小関タイ子さん(80)。式典では主催のNPO法人まちづくり二本松の安達秀司理事長から記念品として同美術館収蔵品の図録、市名誉市民で文化勲章受章者の日本画家、故大山忠作氏の長女で俳優の大山采子さんから襖絵展グッズのトートバッグと絵はがきセットが贈られた。
長男で二本松実高教諭の裕一さん(52)と訪れた小関さんは「1万人目に選ばれ、大変光栄。襖絵は以前から見たいと思っていたので大変感動した」と語った。
節目の1万人達成を果たした安達理事長は「開幕以来、市内外多くの皆さんに感動していただき、開催した意義があったと思っている。今後とも中心市街地のにぎわい創出につながれば」、采子さんは「一人でも多くの人にご覧いただきたいと思っていたので大変うれしい。まだまだ開催期間もあるので、ぜひ会場に足を運んでほしい」と来場を呼びかけた。
同展は11月17日まで大山氏が描き、成田山新勝寺(千葉県成田市)が所蔵する襖絵を展示している。
三春町の三春滝桜を描いた桜襖6枚と福島市高湯の楓(かえで)を描いた楓襖8枚、太陽と月を描いた日月襖7枚(両面)の全21枚を展示している。
入館料は一般800円、高校生以下400円。
問い合わせは大山忠作美術館(電話0243・24・1217)へ。