日本新聞協会の「第31回新聞配達に関するエッセーコンテスト」の大学生・社会人部門で、審査員特別賞を受賞した須賀川市の滝田智恵さん(58)に28日、表彰状が贈られた。
滝田さんは「天職を見つけた夫」をテーマに、約20年間、新聞配達に汗を流す夫昌弘さん(62)との日常をつづった。どんなに天気が悪くても毎朝配達に向かう夫を支え、エールを送っている。滝田さんは「軽い気持ちで仕事の合間に初めて書いたエッセーだった。特別賞に選んでもらえてうれしい」と笑顔を見せた。昌弘さんは「新聞を待つ読者がいるという使命感で続けてきた。これからも体が続く限り、頑張りたい」とほほ笑んだ。
コンテストは、同協会が新聞配達や販売所にまつわる心温まる話などをまとめたエピソードを募り、全国から2900編の応募があった。
表彰伝達式が同日、福島民友新聞などを取り扱う同市の幕田新聞店で行われ、福島民友新聞社の村越輝章販売局長らが滝田さんに盾や記念品を贈った。