シンガポールの酒と食の専門家らが日本酒などを審査するコンテスト「シンガポール酒チャレンジ」の受賞酒が6日、発表された。福島県からは、梅酒部門で榮川酒造(磐梯町)の「UMESAKE8年熟成」が最高賞のプラチナ賞に輝いた。
酒ソムリエ協会などの主催で、昨年に続き2度目の開催。審査会は10月に開かれ、シンガポールなどを拠点とする酒ソムリエらが純米大吟醸、純米吟醸、梅酒など各部門でプラチナ賞、金賞、銀賞、銅賞を選んだ。
本県関係ではほかに、本県を産地としたSAKE Generation(東京都)の「ICHIDO スパークリングROSE」と「ICHIDO スパークリングDRY」が純米吟醸部門で金賞、「ICHIDO 純米大吟醸」が純米大吟醸部門で銀賞、榮川酒造の「純米大吟醸 榮四郎」が純米大吟醸部門で銅賞を受けた。
2年連続で入賞した銘柄には特別賞「シンガポール最高賞」が贈られた。本県関係では、榮川酒造の「UMESAKE8年熟成」と「純米大吟醸 榮四郎」をはじめ、SAKE Generationの「ICHIDO スパークリングROSE」と「ICHIDO スパークリングDRY」が受賞した。
「従業員一同喜び」
プラチナ賞を受賞した「UMESAKE8年熟成」などを出品した榮川酒造の成田恵一社長(65)は「海外で高い評価を受けて従業員一同で喜んでいる。これを励みに長期熟成と深い味わいにこだわった伝統製法の酒造りに取り組み、今後も世界に向けて発信を続けていきたい」と喜びを語った。