福島市飯野町で栽培されているオリジナルのウメ「福乃茜(ふくのあかね)」を使った梅酒の新酒が完成した。福乃茜は真っ赤な果肉が特徴のウメ「露茜(つゆあかね)」を地元でブランド化し昨年、梅酒にして売り出した。新酒は福島市の県観光物産館などで数量限定で販売されている。
同市飯野町の農家須田正一さん(68)が栽培した福乃茜を、本宮市の大天狗酒造の純米酒に漬け込んで梅酒を製造した。杜氏(とうじ)の小針沙織さん(36)によると、爽やかな酸味とアセロラのようなすっきりとした味わいに仕上がったという。
2年目となった新酒のお披露目会が7日、大天狗酒造で開かれ、関係者が出来栄えを確かめた。梅酒のラベルデザインの製作や販路拡大のPR活動などに取り組む福島学院大の学生も参加した。須田さんは「暑さや寒さを避けて栽培、収穫することができた。今後は収穫量を上げ、地域おこしにつなげたい」と語った。
300ミリリットル入り1485円、720ミリリットル入り2970円。同酒造でも購入することができる。問い合わせは同酒造(電話0243・33・2017)へ。