郡山市は25日、市役所で課長職以上約110人を対象とした「コンプライアンス・事務ミス防止研修会」を開き、出席者が規律違反と事務ミスの再発防止に向け、適正な業務の実現に必要な考え方、具体的な行動などを学んだ。
環境部職員が契約事務上の不適切な行為で懲戒処分を受けたことや入札に係る積算の誤りなどの事務ミスが相次いでいることを受け、各所属の責任者である、部長、部次長、課長など所属長を対象に開いた。
菅野利和副市長は冒頭「管理監督の立場にある職員が当事者になった今回の不祥事は極めて遺憾。市民からの信頼を失墜させるものだ」と強調。「不祥事が生じる原因や防止対策など学び、所属職員への指導、徹底に生かしてほしい」と訴えた。
講師はインソースの村井淳さんが務め、コンプライアンスや管理職のコミュニケーションスキル向上、事務ミス防止の観点から、必要な考え方や行動を説明。「問題は気の緩みから生じる。自律の意識をしっかりと持つことが重要だ」と促し、組織ではなく住民意識に沿う▽公務員として法をより厳しく守る▽コミュニケーションや報告、相談がしやすい職場にする―ことが重要とアドバイスした。