人と人が言葉を介して完全に理解し合うことは少ない、あるいはあり得ないということを、言葉の限界と、その限界を抱えつつも言葉以外には果たし得ないさまざまな機能を挙げながら考えさせてくれる。 著者は、言葉が人を媒介するメディアにも、人と人を遮るバリアにもなる一例として「外は雨が降っている」との言葉を挙げ、その言葉が発せられた状況や文化によって「外には行きたくない」との意味を含んで受け取られ、相手を...
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