著者は、人はどう生きるべきかをテーマに物語を書き続けた。本書も1926年、北海道で起きた十勝岳噴火を背景に、開拓地で困難の中を生きる人々を描いた大河小説である。 上富良野の開拓村、入植3代目の耕作の少年期から物語は始まる。父を亡くし、母も働きに出た一家は貧しく、成績優秀な耕作は中学進学を諦める。近隣の家も事情は同じで、耕作の幼なじみは街へ身売りされる。 そんな苦境を切り開くように耕作たち...
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