福島海上保安部は7日、安全対策を怠り、同僚の男性にけがをさせたとして、男性職員(59)を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にしたと発表した。処分は同日付。同僚は職務に復帰している。
福島海保によると、男性職員は昨年12月6日、乗船勤務していた巡視船の船内で床面にあるハッチ(ふた付きの開口部)を開放後、転落防止の安全対策を取らなかった。このため、ハッチが開いているのに気付かなかった同僚が開口部の下に転落し、約3カ月のけがを負った。本来は周辺にロープを張ったり、カラーコーンを設置したりして注意喚起をする必要があった。
甲村賢司福島海保部長は「誠に遺憾。重く受け止め、安全管理に関する指導の徹底を図る」とコメントした。