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水素自転車の走行実証開始 浪江町、業務に活用しデータ収集

2025/10/15 09:30

水素自転車の乗り心地や性能を確かめる職員

 水素を活用したまちづくりを進める福島県浪江町は14日、水素燃料で発電した電気を使う電動アシスト自転車「水素自転車」の走行実証を始めた。11月23日まで約1カ月間、町職員が業務に活用し、身近な環境での水素利活用を目指して走行性能などを確かめる。

 トヨタ紡織(愛知県)の協力で、同社が開発している水素燃料電池と発電システムを搭載した水素自転車を活用する。満タンで水素約200リットルが入るタンクを装着することで約100キロ走行できるという。水素の利活用で町と連携協定を結ぶ住友商事(東京都)も協力し、走行実証で得られた走行データや性能を踏まえ、社会実装に向けた検討を進める。

 実証期間中、町には水素自転車3台が貸与される。14日は町職員が乗り心地を確かめた。町新エネルギー推進係の藤坂浩暉さんは「パワーがあり、スイスイ走った。町の中で水素が当たり前に使われる未来を目指していきたい」と話した。

 11月22、23の両日に町内で開かれる「なみえ水素まつり」では、一般来場者向けの試乗会も開催する予定。

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