相馬市長選、前副市長・阿部勝弘氏が立候補表明

　任期満了に伴い１２月１４日告示、同２１日投開票で行われる相馬市長選で、新人で前副市長の阿部勝弘氏（５３）が１７日、無所属での立候補を正式に表明した。市長選への出馬表明は阿部氏が初めて。

　阿部氏は同市で記者会見し「市民との対話を大切にし、現場主義で取り組む。現市長の市政運営とその志をしっかりと受け継ぎ、さらに発展させていく覚悟だ」と決意を述べた。まちの活性化や子育て環境の充実、高齢者支援、デジタル化の推進などを課題に挙げ「限られた財源を有効に活用し、持続可能な市政を目指す」と意欲を示した。

　阿部氏は相馬市出身。福島大経済学部卒。市総務課長、市企画政策部長などを歴任し、２０２１年４月から今年９月まで副市長を務めた。

　市長選を巡っては、現職の立谷秀清氏（７４）＝６期＝は態度を明らかにしていないものの、今期限りで退任する方向で調整しているとみられる。自民系市議有志が独自候補の擁立を模索している。