あづま総合運動公園(福島県福島市)で22日~11月9日に予定されていたイチョウ並木をライトアップするイベントは、クマによる人身被害を防ぐため、中止になった。クマへの対策として、県が日没後の徒歩での外出を控えるよう呼びかけていることを踏まえた対応。公園を運営する県都市公園・緑化協会が20日、発表した。
イベントは「イチョウ光のプロムナード2025」。07年から続く恒例行事で、中止は初めて。既存の街路灯に加え、発光ダイオード(LED)投光器42基を使ってライトアップする予定だった。
県内では、今年のクマ目撃件数、人身事故件数がともに過去最多。同公園でも8月にクマに襲われた観光客が負傷し、今月には園内で捕獲されたクマ2頭が駆除された。