バスケットボール男子Bリーグ2部(B2)東地区の福島ファイヤーボンズは8日、ホームの宝来屋ボンズアリーナで同地区の福井に86―77で勝利し、クラブ初の10連勝を達成した。通算成績は11勝1敗で東地区首位。福島は9日も同会場で福井と対戦する。午後1時35分開始予定。

【経過】福島は第1Q、23得点11失点と攻守が連動した。第2Qは20点差に広げたリードを10点差まで詰め寄られたが、ガードナーらの得点で持ち直し、16点差で前半を折り返した。第4Qは相手の猛攻で点差を縮められたものの、リードを守り抜いた。
益子、気迫の守備で鼓舞
福島の勢いが止まらない。序盤から得点を重ねると、一時は相手に迫られたものの最後までリードを守り抜き見事に10連勝を達成した。東地区トップの得点数を誇る福井相手に守備からリズムをつくり、節目の勝利に貢献したのがSG益子拓己だ。「試合前から10連勝を意識していた。クラブ最多連勝記録を達成できたのはうれしい」と笑顔をみせた。
「スタッツ(記録)に残らない部分で、相手の攻撃の歯車を少しずつ狂わせる」と守りへの高い意識を語る益子。この日、それが表れたのが第3Q、味方のファウルで相手のスローインから試合再開という場面だった。交代でコートに入った益子は、ボールを受けた相手選手にすかさずプレッシャーをかけた。コートをはみ出しながらカットしたボールは惜しくもラインを割ったが、気迫あふれるプレーがチームを鼓舞した。
福島は全員が最後まで攻守に走り抜き、リードを死守。益子は「チームの流れを立て直すためにも守備からできることをしなければ、と思いコートに入った」と振り返る。
さらなる連勝を目指すチームの中で、益子は「ここで負けて勢いを失いたくない。やるべきことをやり、明日も勝ちたい」と表情を引き締めた。
