福島市の中心市街地をねぐらとし、ふんや鳴き声が社会問題になっている大量のムクドリを巡り、市は6日、民間企業の協力や定期的な追い払いの結果、前年より2カ月早く飛来がゼロになったと発表した。
木幡浩市長が記者会見で明かした。市によると、ムクドリは主にJR福島駅東口や西口、パセオ通り、並木通りなどの街路樹に飛来。昨年は1カ所に1日最大6千羽が集まり、12月中旬ごろまで飛来したという。今年は飛来が始まる6月上旬ごろから定期的に音や光を発する装置などを使って追い払いを実施。周辺企業や地域も拡声機などを使って追い払いに協力したほか、樹木の剪定(せんてい)などを進めたことで、前年より約2カ月早い10月20日に飛来がゼロになった。
ただ、中心市街地から追い払ったものの、同市八木田などでの飛来も確認されているといい、市は「街路樹の剪定や道路の清掃などを進めていく」とした。
