【キーウ共同】ウクライナの首都キーウの商業施設で26日、戦渦に巻き込まれながら練習に励む同国のスポーツ選手7人を被写体にした写真展が始まった。青年スポーツ省主催で、50点超を1カ月展示。パリ五輪に向けて合宿していた群馬県高崎市から帰国した新体操のビクトリア・オノプリエンコ選手(20)は「国旗を掲げ闘い続ける」と意気込みを語った。
オノプリエンコ選手は2021年の東京五輪の個人総合で10位に入賞し、22年の世界選手権では4位。「美しいアリーナで練習でき、日本のもてなしに感謝している」と話し、展示された自らの写真にサインした。
東京五輪のアーティスティックスイミング(AS)で銅メダルを獲得した双子のアレクシーワ姉妹も訪れた。東部ハリコフの練習拠点が破壊され、兵庫県尼崎市で合宿するなどして昨年福岡市で開かれた世界選手権に出場。再び銅メダルとなった。姉のマリナ選手(23)は写真を前に「難しい環境下で練習し、めげない姿を海外の人にも知ってほしい」と語った。
青年スポーツ省によると、侵攻で選手やコーチ479人が死亡し、518のスポーツ施設が損壊した。