【エルサレム共同】パレスチナ自治区ガザでの戦闘を巡り、イスラエルのガラント国防相は6月30日、ガザ最南部ラファを訪問し兵士らに「(イスラム組織)ハマスはもはや武装も負傷した戦闘員の治療もできず、崩壊しつつある」と語った。地元メディアが伝えた。
国際社会の反対を押し切って5月に始めたラファ地上作戦が大詰めを迎えていると示唆した。
ガラント氏やネタニヤフ首相はこの日、軍のハレビ参謀総長らとガザ情勢を分析し、ラファでの地上作戦の終了について議論した。イスラエルの民放「チャンネル13」は作戦が「数日以内に終了する」との専門家の見方を示した。
同局によれば、ラファ地上作戦終了後、ガザでは戦闘規模を縮小し、情報分析を基にハマス戦闘員らを対象とした急襲作戦の局面へと移行する。
ネタニヤフ氏はすでに軍の部隊を、ガザからレバノンの親イラン民兵組織ヒズボラとの緊張が高まるイスラエル北部へ移転させると表明。すでに部隊が移動し始めているとの情報もある。