5日午前の東京株式市場は、日経平均株価(225種)が、一時4万1100円台を付け、約3カ月半ぶりに取引時間中の史上最高値を更新した。日本株の先高観から買い注文が先行した。買い一巡後は、高値への警戒から利益を確定する売り注文が出て、下落に転じる場面もあった。
午前終値は前日終値比137円84銭高の4万1051円49銭。東証株価指数(TOPIX)は3・05ポイント安の2895・42。
平均株価は前日、歴史的な円安ドル高水準による企業業績拡大への期待から、終値としての史上最高値を3月下旬以来更新。TOPIXも約34年半ぶりに史上最高値を付けていた。
買いの勢いは5日も続き、平均株価は朝方に一時200円近く上昇した。フランスの極右政党台頭による政治情勢や財政悪化への懸念がやや和らぎ、前日の欧州市場が堅調に推移したことも支援材料だった。
その後は自動車や半導体関連銘柄の一角の値下がりが重荷となり、平均株価は一時100円近く下落した。