皇室最高齢の101歳で亡くなられた三笠宮妃百合子さまの本葬に当たる「斂葬の儀」が26日、東京都文京区の豊島岡墓地で営まれる。秋篠宮ご夫妻や天皇、皇后両陛下の長女愛子さまら皇族、石破茂首相ら三権の長、ゆかりのあった人ら約560人が参列する予定。
喪主は孫で三笠宮家の彬子さまが務めた。両陛下は慣例で葬儀に出席せず、使者として別所浩郎侍従長らを派遣し、上皇ご夫妻は河相周夫上皇侍従長らを送る。
午前10時からの「葬場の儀」は、貴族院議員の子孫らでつくる尚友倶楽部会員の坊城俊在氏が司祭長を務め、祭壇の前で百合子さまの生涯に触れる「祭詞」を読み上げ、両陛下や上皇ご夫妻の使者に続き、彬子さまら皇族が拝礼する。一般の人が拝礼する機会も設けられた。
この日、ひつぎを乗せた霊車は午前9時に東京・赤坂御用地にある三笠宮邸を出発し、宮内庁職員らが見送った。
遺体は午後、新宿区の落合斎場で火葬され、豊島岡墓地で営まれる「墓所の儀」で、夫の三笠宮と同じ墓に納骨される。