米、各国と停戦案協議へ 中東でCIA長官、米紙報道

07/07 07:25

 CIAのバーンズ長官(ゲッティ=共同)

 【エルサレム共同】米紙ニューヨーク・タイムズ電子版は6日、パレスチナ自治区ガザでの停戦案を巡り、米中央情報局(CIA)のバーンズ長官がカタールの首都ドーハを近く訪れ、イスラエルや欧州各国の情報機関トップと協議すると報じた。イスラエルも訪問してネタニヤフ政権に合意を促す。

 昨年10月の戦闘開始から7日で9カ月。ガザ保健当局によると、ガザ側死者は3万8千人を超えた。米側は人道状況の改善と早期の人質解放を目指し、関係国に停戦実現を働きかける。

 ガザ保健当局は6日、中部ヌセイラトにある学校をイスラエル軍が攻撃し、16人が死亡したと発表した。学校は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営。中東の衛星テレビ、アルジャジーラは、約2千人が学校に退避していたと伝えた。軍は、イスラム組織ハマスが周辺で活動していたと主張した。

 一方、イスラエル軍はレバノン東部バールベックで親イラン民兵組織ヒズボラの防空部隊の戦闘員を殺害したと明らかにした。ヒズボラが報復として攻撃を激化させる可能性がある。

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