将棋の棋士編入試験を経てプロ入りした小山怜央四段(31)は15日、東京都内で指された第74回NHK杯戦で勝ち、直近の成績を20勝10敗として規定により、名人戦に参加できないフリークラスから順位戦C級2組へ昇級を決めた。今後は名人の挑戦者を決める順位戦への出場が可能となる。
日本将棋連盟によると、戦後に棋士養成機関の奨励会を経験せずにプロとなり、順位戦へ参加するのは初めて。
フリークラスは編入試験合格者らが所属し、名人戦以外の竜王戦や棋王戦など、その他の棋戦は参加できる。小山四段は2023年4月にプロ入り後、順位戦への昇級を目指していた。