取り壊される予定の初代門司駅遺構(北九州市)を巡り、追加の発掘調査を担当する市芸術文化振興財団の男性学芸員の交代に反対し、市民有志が17日、撤回を求める1277人分の署名を同財団に提出した。
市民有志は、これまで調査してきた学芸員を交代させることで「今後の追加調査の質が低下し、市民に不利益が生じる」と主張している。
対応した財団の和田将洋総務文化部長は「本人に別の現場を経験させるため」と説明した。
遺構を巡っては、市が6月中旬、追加の発掘調査と記録保存を行った後に取り壊し、複合公共施設を建設すると決定していた。