日本体操協会は19日、東京都内で緊急会見を開き、パリ五輪の日本女子代表で主将に選ばれていた宮田笙子選手(19)=順天堂大=に喫煙と飲酒が確認されたため、五輪出場を辞退したと発表した。エースとして初舞台での活躍を期待されたが、26日の開幕を1週間後に控えた中で異例の参加取りやめとなった。
協会によると、15日に情報提供があった。宮田選手は事前合宿地のモナコから18日に帰国して聞き取り調査に応じ、6~7月に喫煙は東京都内で、飲酒は強化合宿で滞在していた北区の味の素ナショナルトレーニングセンター(NTC)宿泊棟で行われたことが判明した。調査に飲酒と喫煙は1度だと説明し「競技目標に対して、数々のプレッシャーもあり、そのような行為に及んでしまった」と釈明したという。
当初の代表は宮田選手を含めて5人。補欠の杉原愛子選手(24)=TRyAS=もチームに同行しているが、日本協会は病気やけがによる交代ではないため、繰り上がりは認められないとの見解を示し「4人で戦わざるを得ない」と明らかにした。