【ワシントン共同】高齢不安が顕在化する米民主党のバイデン大統領(81)に対して、11月の大統領選から撤退するよう同党議員らが公然と求める動きが19日もさらに広がった。ワシントン・ポスト紙によると、上下両院で計37人に増えた。数日内に撤退を決断する可能性があるとの観測が党内で強まり、包囲網は着実に狭まっている。
NBCテレビはバイデン氏が撤退を決断した場合に備え、どのように表明するのが最善かについて、バイデン氏の家族が話し合っていると報じた。大統領選や50年以上に及ぶバイデン氏の功績への影響を考慮しているという。バイデン氏は過去の政治決断の際、家族の意見を尊重してきた。
一方、バイデン氏は19日に発表した声明で「選挙戦を来週再開するのを楽しみにしている」と表明し、選挙戦を続行する意向を示した。民主党が一丸となり、共和党候補のトランプ前大統領(78)に勝利すると強調した。
ニューヨーク・タイムズ紙は、ハリス副大統領が19日、民主党の大口献金者らにオンラインで現状を説明したと報道した。