【パリ共同】五輪開会式が26日行われたパリ中心部で目立ったのは武装した警察官だった。セーヌ川の周辺は高い柵が広範囲に設置され、中に入る人には徹底的に手荷物を検査する厳戒態勢。式が始まると街の人通りは減り、飲食店も閑古鳥が鳴いた。移動を制限された市民からは不便だとの声が上がった。
シャンゼリゼ通り近くのカフェのテレビで開会式を見ていたビル管理業、ポール・ブルーノさんは「厳重な警備で問題も起きている。生活や仕事での移動が大変になったという話も聞く」と指摘した。
不動産業のフレデリックさんは、市民の多くが五輪の時期に合わせて休暇を取って旅行に出かけたとして「パリは空っぽになった」と話した。