熱戦が続くパリ五輪では、ソニーグループ傘下の英ホークアイ・イノベーションズが手がける審判判定支援システムがサッカーやバレーボールなど約10競技で採用された。きわどいプレーの映像を瞬時に再生する技術で誤審を防止。“三笘の1ミリ”で注目された2022年のサッカーワールドカップ(W杯)に続き、祭典を盛り上げるのに一役買っている。
強みの一つが、選手やボールの動きを追跡し、3D映像を作成する技術だ。8~12台の高精細の4Kカメラを、競技場を取り囲むように配置。選手の腕や足を29の点として捉え、ボールがラインを越えたかどうかといった場面で審判の判定を助ける。
このほか、スタジアム内の複数の中継用カメラが撮影した映像をサーバーに保存し、判定の対象となるプレーがあれば、専用画面に短時間で映し出す技術も提供する。
バレーボールでは、海外企業が手がけるボールの追跡システムを組み合わせ、円滑な試合進行を支援。
パリ五輪では、ラグビーなどにもホークアイのシステムが採用された。