岡山県倉敷市が舞台の映画「蔵のある街」で映画初出演を果たすフィギュアスケート男子の元世界王者高橋大輔さん(38)が5日、市内で記者会見を開き「こんなチャンス二度とないと思い、オファーを受けた。多くの人に見てもらいたい」と抱負を語った。高橋さんは同市出身。
山田洋次監督の助監督を長年務めた平松恵美子氏が監督脚本の作品で、2025年8月に全国公開予定。
昨年11月に監督から出演オファーを受け、最初は戸惑ったというが「出演する俳優陣も倉敷市出身の方が多く、舞台も倉敷市。自分にできるか悩んだが『やるしかない』と思った」と出演の決め手を話した。
本作は、コロナ禍に人々を元気づけようと各地で上がった花火から、監督が着想を得たという。高橋さんが演じるのは、作中で打ち上げ花火を上げようと奔走する主人公の高校生から相談を受ける美術館の学芸員古城緑郎役。
高橋さんは「役どころもキーパーソンで難しいが、素晴らしい経験ができている。人に伝えるという経験値は培ってきたので、プラスになればいいなと思う」と語った。